第2期AIフロンティアプログラム成果発表会
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開催概要
一般社団法人未踏 (所在地:東京都渋谷区、代表理事:竹内 郁雄、以下「未踏社団」と表記) では、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) による委託事業の一環として、KDDI株式会社とともに、AI技術を駆使してイノベーションを創出することのできる突出した人材を育成する「AIフロンティアプログラム」の運営を手がけております。
AIフロンティアプログラムでは、公募を通じて選ばれた人材に対して、メンターの伴走による研究開発支援や技術・経営等に関するアドバイスの提供、AI分野における実践的能力を高度化するために必要な資源の提供等の支援を行っています。また、今年度は、通常の育成対象者に加えて、COVID-19による社会変化によって発生する医療、教育、産業などにおける課題をAIの活用によって解決することを目指す人材に限定した「After/With COVID-19対策AI活用特別枠」によって公募された人材の育成も行っております。
このたび、下記の開催概要の通り、第2期の育成対象者による成果発表会を2021年2月19日 (金) に、オンラインにて開催しました。
成果発表会には、第2期AIフロンティアプログラムの育成対象者5組7名が登壇し、メンターの伴走のもと、約10カ月に渡って取り組んできたAIに関連する各自の研究開発とその成果についてプレゼンテーションを行いました。そして、プレゼンテーションの結果、特に優れた能力を有し、リーダーシップと突破力を兼ね備えていると認められた育成対象者には、「AIフロンティアパスファインダー」の称号が授与されました。
このほか、チームラボ代表である猪子寿之氏による「チームラボとAI」、筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センター長の落合陽一氏による「計算機科学と計算機自然」と題した講演が行われました。
- 開催日時
- 2021年2月19日 (金) 14:00~17:20
- 開催形式
- オンライン開催 (Zoomビデオウェビナー) ※事前申込制
- 当日進行
- 1.開催挨拶
2.育成対象者成果発表
3.ゲスト講演
4.講評、AIフロンティアパスファインダー表彰
5.閉会挨拶 - 参加費
- 無料
- 主催
- 経済産業省、国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO)
- 運営
- AIフロンティアプログラム事務局 (協力:一般社団法人未踏)
育成対象者及び成果発表内容
テニスの上達を目的としたテニス分析AIの開発
持丸 裕矢 (IT系企業 会社員)
深層物理シミュレーション
近藤 生也 (東京大学松尾研究室 プロジェクトメンバー)
⾃然発話による⾼齢者の認知機能の⾃動推定を行うロボットシステム
五十嵐 俊治 (東京大学大学院新領域創成科学研究科 博士1年)
Augmented Human DJ System -AIと身体機能の融合によるアンサンブル演奏システムの開発-
三浦 寛也 (理化学研究所 革新知能統合研究センター 特別研究員)
ダンスレッスンの可能性を拡張する講師-生徒サポートAIシステムの開発
柴崎 加奈子(ストリートダンス講師)
土田 修平(神戸大学大学院工学研究科 特命助教)
清水 大地(東京大学大学院教育学研究科 特任助教)
講演者及び講演タイトル
チームラボとAI
猪子 寿之
(チームラボ 代表)
1977年生まれ。2001年東京大学計数工学科卒業時にチームラボ設立。チームラボは集団的創造によって、アート、サイエンス、テクノロジー、そして自然界の交差点を模索している国際的な学際的集団。アーティスト、プログラマ、エンジニア、CGアニメーター、数学者、建築家など、様々な分野のスペシャリストから構成されている。チームラボは、アートによって、自分と世界との関係と新たな認識を模索したいと思っている。人は、認識するために世界を切り分けて、境界のある独立したものとして捉えてしまう。その認識の境界、そして、自分と世界との間にある境界、時間の連続性に対する認知の境界などを超えることを模索している。全ては、長い長い時の、境界のない連続性の上に危うく奇跡的に存在する。ニューヨーク、ロンドン、パリ、シンガポール、シリコンバレー、北京、台北、メルボルンなど世界各地で常設展およびアート展を開催。東京・お台場に《地図のないミュージアム》「チームラボボーダレス」を開館。
2022年末まで東京・豊洲に《水に入るミュージアム》「チームラボプラネッツ」開催中。
2019年11月に上海・黄浦濱江に新ミュージアム「teamLab Borderless Shanghai」を開館。
2020年6月にマカオに常設展「teamLab SuperNature Macao」ソフトオープン。
チームラボの作品は、ニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(シドニー)、南オーストラリア州立美術館(アデレード)、サンフランシスコ・アジア美術館(サンフランシスコ)、アジア・ソサエティ(ニューヨーク)、ボルサン・コンテンポラリー・アート・コレクション(イスタンブール)、ビクトリア国立美術館(メルボルン)、アモス・レックス(ヘルシンキ)に永久収蔵されている。
計算機科学と計算機自然
落合 陽一
(筑波大学 デジタルネイチャー開発研究センター センター長/准教授)
1987年生まれ。2015年東京大学学際情報学府博士課程修了(学際情報学府初の短縮終了)、博士(学際情報学)。日本学術振興会特別研究員DC、米国Microsoft ResearchでのResearch Internなどを経て、2015年より筑波大学図書館情報メディア系助教 デジタルネイチャー研究室主宰。2015年、Pixie Dust Technologies.incを起業しCEOとして勤務。2017年から2019年まで筑波大学学長補佐、2017年から大阪芸術大学客員教授、2020年デジタルハリウッド大学特任教授を兼務。2017年12月より、ピクシーダストテクノロジーズ株式会社による筑波大学デジタルネイチャー推進戦略研究基盤代表及び准教授を兼務。2020年6月デジタルネイチャー開発研究センター・センター長就任。専門はCG、HCI、VR、視・聴・触覚提示法、デジタルファブリケーション、自動運転や身体制御。
講演動画
問い合わせ
本件に関するお問い合わせは、下記までお願いいたします。
国立研究開発法人 新エネルギー・産業技術総合開発機構 (NEDO) IoT推進部
担当:齋藤(靖)、西山
E-mail:ai.comp@ml.nedo.go.jp