MITOU MAGAZINE
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■1 未踏ナイト2016の開催報告
3月10日、未踏の日に「未踏ナイト」を開催しました。
幕間で竹内 郁雄が未踏社団が1月末まで行っていた委託事業の報告を行いました。オープニングでは経済産業省 経済産業大臣政務官の星野 剛士様からご挨拶を頂き、またテックショップジャパンの有坂 正一様から未踏社団との連携についてご発表頂きました。
その後16件のライトニングトークが未踏卒業生たちによって行われました。YouTube上で視聴できるようにしましたので、ぜひご覧ください。
【プログラム詳細】
先端課題に対応したベンチャー事業化支援等事業 報告 竹内 郁雄
概要
https://youtu.be/f_ozDA7EQPU
(1) スタートアップ加速のための支援モデルの検討
https://youtu.be/wCwmaW6oNPM
(2) 未踏OB/OGの追跡調査と人的ネットワークの構築
https://youtu.be/2GZOT1_Et54
開催したイベント
https://youtu.be/jo3Tc-7DFl0
(3) 金融的手法によるイノベーター支援方法の調査
https://youtu.be/ds4t8Lg2_Ws
オープニング 〜 ショートプレゼン[Aパート]
星野 剛士(経済産業省 経済産業大臣政務官)
ご挨拶
https://youtu.be/ytaf3tn1DrE
竹内 郁雄(IPA 未踏事業統括PM / 一般社団法人未踏 代表理事)
オープニングトーク
https://youtu.be/MD0XMQG6EZA
有坂 正一(テックショップジャパン株式会社 代表取締役社長)
TechShop 東京店舗がオープン〜未踏社団と連携〜
https://youtu.be/6PiByN2yF_o
青木 海&尾崎 嘉彦(筑波大学)
プログラマブルな楽器「sigboost」
https://youtu.be/IzcFUVfqWcg
竹内 理人(東京工業大学大学院 総合理工学研究科)&山中 治(広島大学大学院 理学研究科)
動物行動の解析ツールUMATracker
https://youtu.be/Mio7cSpV120
村岡 眞伍(早稲田大学大学院 基幹理工学研究科 情報理工・情報通信専攻)
OtoComplete 「未来が見える楽器」に向けた作曲支援ソフトウェア
https://youtu.be/zWfGsEITpH8
ショートプレゼン[Bパート](20:00頃開始)
寺本 大輝(ハックフォープレイ株式会社)
あそべるプログラミング HackforPlay
https://youtu.be/ORwaMZq2mnc
関 治之(一般社団法人Code for Japan)
未踏クリエイターはシビックハッカーになるべきだ
https://youtu.be/98ETYyv7xQY
安川 要平(CoderDojo Community Committee (日本代表) / YassLab 代表)
CoderDojo Japan の実績と活用法
https://youtu.be/O8ULPyEwDww
久池井 淳(QUMA Team)
PlusStamp
(公開調整中)
上田 真史
IoT開発合宿参加者募集
(社団内限定公開) https://mitou.cybozu.com/k/#/space/32/thread/143/1514
ショートプレゼン[Cパート](21:00頃開始)
川島 和澄(オギクボ開発)
未来の地図と公共交通について
https://youtu.be/1EXNoaSehOU
Kory Yahagi
Sailsを使って全てJavaScriptでWeb of Things書いてみた話
(公開調整中)
服部 健太(株式会社フィックスポイント 取締役 CTO)
取り残されたIT未開の地
https://youtu.be/tRaa0sl8L4w
奥村 貴史(国立保健医療科学院 研究情報支援研究センター 特命上席主任研究官)
未踏と医療が出会うとき - Medical Crisis研究会 -
(資料のみ公開) http://www.mitou.org/assets/pdf/okumura_20160310.pdf
山添 隆文(株式会社NTTドコモ)
未踏をきっかけにIoTの国際標準化をした話
https://youtu.be/v7Zeo-o6zaY
永藤 直行(東京工業大学 特別研究員)
人的欠陥に対する耐性解析のモデル検証的アプローチ — モデル検証器 Nhk^#
https://youtu.be/M51HS2xfaeA
クロージング https://youtu.be/VgpY53ZkUFM
にほんにほんじめ https://youtu.be/RfQQr0aaW7w
また、当日チラシは下記URLで見ることができます。
http://www.mitou.org/assets/pdf/20160310.pdf
■2 未踏会議2016の開催報告
未踏ナイトの直前には同じ会場で「未踏会議2016」が開催されました。IoTラボセレクション受賞3社による特別講演と未踏卒業生によるプレゼンテーションとパネルディスカッションが行われました。また、今回は新しい試みとして、未踏IT人材と産業界のビジネスマッチングが行われました。
会議の様子は昨年同様ニコニコ生放送でライブ配信されました。下記URLでタイムシフト視聴ができます。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv253772969
また、未踏会議の様子は下記の記事によくまとまっています。
副業禁止の禁止、海外人材のビザ取得の支援を政府に期待。未踏OBの本音も飛び出した「未踏会議」|CodeIQ MAGAZINE
https://codeiq.jp/magazine/2016/04/39579/
参考リンク:
卓越した能力を持つIT人材の社会における活躍促進を目指し「未踏会議2016」を開催します!〜未踏IT人材と産業界のビジネスマッチングを行います〜(METI/経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/2015/02/20160212002/20160212002.html
「未踏会議2016」の講演者が決定しました(METI/経済産業省)
http://www.meti.go.jp/press/2015/03/20160304005/20160304005.html
未踏会議2016:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
https://www.ipa.go.jp/jinzai/mitou/2015/mitoukaigi2016.html
■3 IoT合宿開催のご案内
未踏ナイトで告知した「未踏IoT合宿」第1回を開催します。
この合宿は、ソフトウェア技術者の多い未踏OBがハードウェア知識、特にIoTの知識を習得することで、未踏OBの可能性を高めることを目標にするものです。とはいえ実際には堅苦しくなく、とりあえずハードウェアに触ってみて、楽しく新しいことができるようになろう、という趣旨の合宿です。
ハードウェアでいちばんのハードルは、触ってみて動かしてみる、という部分です。これができれば、その後は未踏OBならなんとかなります。ただし、なんとかなるまでには時間がそれなりにかかるので、合宿会期中に成果を求める「ハッカソン」形式とはしません。合宿ではとりあえず手ごたえを感じて、続きは各自、さらに次回合宿で情報交換、というような息の長い企画にしたいと考えています。
ハードウェア未経験者、経験者、ともに歓迎します。上記のような目的の合宿なので、未経験者には主催から簡単な手ほどきも行います。特に何か実現してみたいものがすでにある場合には、参加前にご相談いただければ、当日までに用意するとよいものもお教えします。
今回会場には、はんだごてとスイッチサイエンスの「置き部品」エイドステーションを用意し、特殊な部品でなければ、足りない、破損した、などのアクシデントもカバーできるようにします。ハードウェア経験者ですでにご自分の作品をお持ちの方でも、さらに次のステップを目指すための、情報交換や課題解決の場として楽しんでいただきたいと考えています。
合宿への参加は未踏OBに限定します。また、基本的に非公開、他言無用で実施します。(ブースト会議のようなイメージです。)そのため、権利化やビジネスをもくろんでいるようなネタの情報交換も可能です。
参加表明はATNDからお願いします。多数の参加をお待ちしています。
https://atnd.org/events/76778?k=ca8e0e9fcadbc003d75f858c85b4057e
会期:2016年6月3日(金)17:00 〜 6月5日(日)15:00
(部分参加についてはお問い合わせください)
会場:晴海グランドホテル
参加者数:最大20名
参加費:15,000円
■4 起業のファイナンスに関するレポートを公開
一般社団法人未踏の活動の一環として作成した、起業のファイナンスなどに関してのレポートを公開しました。このレポートは森・ 濱田松本法律事務所の増島雅和先生にまとめて頂きました。
物事は複数を比較することでわかりやすくなります。しかし初めて起業する人にとって「比較対象」の入手は難しい物でした。例えば、投資家側が投資契約書を提案した場合、起業家側に比較対象となる情報がないと「どうしてこの条項必要なの?」などの議論の糸口を見つけづらくなってしまいます。起業家と投資家の間には大きな情報格差があるわけです。
今回、起業家側に立った契約書ひな型を公開することで「投資家側案」と「起業家側案」の2つを比較することができ、対等な議論がしやすくなるのではないかと期待しています。
■5 CSAJスタートアップ支援事業2016年度一次募集開始のお知らせ
竹内です。
昨年度から始まっているCSAJスタートアップ支援事業が今年度も行われます。この支援事業の元締めをやっておられる当社団の前川徹理事(CSAJ専務理事、サイバー大学教授)から熱いメッセージをいただいています。前川理事は、実は1999年のいわゆる「前川レポート」の中で「スーパーハッカー計画」を提唱した方で、これが現在の未踏事業の提案になりました。そういう意味で「未踏の父」とも言える方で、いまでも未踏には熱いサポートをいただいています。前川理事のメッセージを以下に転載します。なお,公募要領には法人またはチームとあり、起業前でも応募可能です。なお、チームは1人でも可能とのことです。
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CSAJの専務理事の前川です。CSAJでは、昨年6月に、才能ある若者の起業を支援するために「CSAJスタートアップファンド」を組成し、スタートアップを支援する事業を開始しました。
CSAJ(一般社団法人コンピュータソフトウェア協会)はちょうど30年前に発足したソフトウェア企業を中心とした業界団体です。その会員の多くは、かつてのソフトウェア系ベンチャー企業であり、成功した起業家がたくさん集まっています。その特徴を活かして、シリコンバレーのような「起業家が起業家を育てる」好循環を日本に創り出したいと思っています。目標は「世界を変える革新的なソフトウェア」を生み出すことです。
CSAJファンドは、一般社団法人がファンドマネージャー(投資事業有限責任組合の無限責任組合員)という珍しいファンドです。そういう意味で、「最もいかがわしくない」ファンドだと自負しています。メンターの多くは成功した起業家で、500社近いCSAJの会員企業がいろいろな形で応援してくれます。
現在、第2期第1次の起業家を募集しています。起業したばかり、あるいはこれから起業をしようとしている未踏OB/OGの皆さんは、是非、エントリーしてみてください。
○ニュースリリース
http://www.csaj.jp/NEWS/activity/startup/20160401.html
○エントリー受付のウェブページ
http://www.csaj.jp/activity/project/startup/entry.html
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編集部です。
こちらの件に関して、メルマガ発行前に「おすすめしてよいのだろうか」と起業ワーキンググループで議論し、前川様から何件か追加で情報を頂きましたのでここに掲載します。
Q. 300万の出資に対しての条件は?
A. 創業したばかりであれば、普通株5%〜10%を想定しています。つまり出資後のバリューは、3000万円〜6000万円ということになります。すでに売上げ等の実績のある場合には、交渉になりますが、これまでの実績では300万円で1%〜3%程度です。最高で800万円/件というケースもあります。
なお、通常は普通株ですが、他のVCがリードインベスターとなり、優先株で第三者割当増資を行う場合には、優先株を取得することになります。(リードインベスターと同じ条件で出資することにしています)
Q. 過去のディールが公開可能なら公開していただけるだろうか?
A. 支援先として選ばれた企業については、以下のサイトで確認可能です。ただ、投資金額等については公開していません。
◯支援先企業の一覧
http://www.csajstartup.com/
の「STARTUP RESULTS」をクリックしてください。
Q. 投資契約の内容を公開していただけるか?
A. 以下のURLの「平成27年度実施報告書(PDF:2.8MB)」のp. 47-50にある投資契約書を使っています。ただし、他のリードインベスターがある場合には、基本的にそのVCの契約書を利用することになります。
http://www.csaj.jp/activity/index.html
Q. 過去の実績として追加投資に辿りつけたところはあったのでしょうか?
A. 最初の出資は昨年の秋なので、まだ次の資金調達ラウンドに入ったところはありません。また、CSAJファンドは10億円を目標に組成したのですが、実際に集まったのは3億円弱なので、基本的にシード期の300万円(最高でも1000万円未満)で、できるだけ多くのスタートアップに出資をしていきたいと考えています。
未踏社団は、CSAJスタートアップファンドの投資条件はとても好意的だと考えています。しかし、どういう投資契約を結ぶかは、あなたがよく考えて判断すべきことです。また、参考になる情報として前章で紹介した「起業のファイナンスに関してのレポート」もぜひ参考にしてみてください。
未踏社団はあなたからのご意見・ご相談を歓迎しています。 head-office@mitou.org までお気兼ねなくご連絡ください。